久々のハードボイルド調で話をしたい。12月28日土曜日家を朝9時過ぎに出て京浜急行の逗子葉山行きに乗り込む。10時前には逗子葉山駅に着いた。天気は日本の太平洋側特有の冬晴れである。葉山行きのバスを乗り過ごし10時7分の長居行きの逗子葉山駅前バス停から長井行きへ乗り込んだ。
まだ時間が早いので、バスも混雑している事はなく、1番後ろの席の右側に座れた。右側に座るのがバスからの眺めを楽しむためには非常に重要である。なぜなら、下のような素晴らしい相模湾の絶景が眺められるからである。いわゆる首都圏でこんなに美しい光景を眺められる場所が他にあるだろうか。葉山と言うのは有名な割に開発はされておらず自然が残っている。葉山周辺には漁港といったものはなく、この風景明美な絶景を皆が求めるものと覚えて、高級住宅や低層の高級マンションが立ち並ぶ。
ただ都心への交通の便はあまり良いとは言えない。公共交通機関は横須賀線か京急線支線に乗らなければいけないので、やはり富裕層が高級外車で高速を使って都心へ通勤すると言う形か老後に行くばくかの金を貯めた小金持ちが余生を楽しむために過ごすような土地である。
おそらくバブル時代には、サーフショップやウィンドサーフィンの店が立ち並んでいたのであろうが、バブルが崩壊し、すっかりそういった風情がなくなり、わずかに数件を残すのみである。それも当時の雰囲気を楽しむために、既に白髪の老人が楽しむ程度で若い女性がサーフィンをする姿のと言うのは全く見られない。
とは言え、日本海側の淀んだ空と荒波のあらさに比べ、太平洋側は穏やかで美しい波の調べである。見えそうで見えない富士山が最も美しいフォルムを形成する雪がかった頭頂部を雲に隠しながら、その偉大な形を誇っていた。周りになる丹沢も、今日はよく見える。
いつも乗る時は数人のハイカーや若者中年おり混ざっての乗車であるが、今日は地元の老人しかも全て女性と言う珍しい乗客層であった。バス停の数は何個通り過ぎただろう。 10を遠くすぎ、20箇所目位ではないかと思われる頃、目的の前田橋に着いた。
このバス停のすぐ隣にある道を向かって左側に降りて前田川にかかる前田橋を目指す。この前田川の遊歩道が今日目指す大楠山の入り口であり、ハイライトでもある。
少年心を思い出すような点在する石柱の上を幾度かわたり前田川の川沿いの遊歩道を歩んでいく。12月なので寒い事は寒いがこちらは歩いているので、ウォーミングアップにはちょうど良い。夏なら何回か人と行き違うところだが、この時期は誰とも会わなかった。
10時47分に遊歩道が終わり、大楠山へ登る道が右側につながっている。
さぁ、これからが山頂までほぼ上りである。夏だと山頂までに汗だくになるのであるが、さすがに今は冬、ペットボトルも自宅で沸かしたお湯をスターバックスの魔法瓶に入れてちびりちびりとたまに白湯を飲みながら登っていくのである。30分ほど登り、11時19分に大楠山レーダー雨量観測所展望台へ着いた。そのまま休むことなく進むと3分で大楠山山頂へ着いたのである。しかし今回は山頂の写真を撮り忘れると言う失態を犯す。まぁまた来ることもあろう。その時に。それから20分ほど下っていくと、横須賀市のごみ集客施設にたどり着く。土日なので、施設は稼働しておらず、償却の匂いがすることもない。最も今は償却施設も人体に有毒なガスを出す事はないが。
ここにはなぜかとてもきれいなトイレがあるので、途中のトイレはここを使うのがいいだろう。この先が初めての場合はわかりづらいのであるかトイレから右手の道路に柵がしてあるところがあるか。そこは歩行者は進めるので、一見行き止まりに見える場所をそのままトイレから右へまっすぐ進むのである。そうすると途中に衣笠城行きの表示があるので、そこから山道を切っていく。
途中に、ただ鉄板をしただけの非常に不安になる道があるが、、慎重に進んでいく。こんなとこで怪我をしたらばかばかしいことこの上ない。
10分、15分ほど歩くと、高速の横浜横須賀道路高架上で横切ることになり、さらに急階段を上ると衣笠城への道である。10分ほどで衣笠城に着く。これは鎌倉時代の三浦一族が、住居としていた山城である。この標識によると、何でもある偉い坊さんが杖で叩くと、井戸水が湧き出たらしく、それが重要な水源となっていたそうだ。今はもうコンクリートの蓋がしてあり、往時の面影を忍ぶことができない。
過去には衣笠城跡地を見学したことがあるが、今はもう当時の建物は全く残っておらず、城の1番高い場所を近年発掘調査を行ったところ、食器のかけら等が出てきたそうであるが、もう800年位経っているので言われなければわからない感じである。隣接する寺には、当時の仏像が唯一残ってるそうである。
ここまで来ると大楠山と言う意味ではコースは終わり夏だと大量の汗が吹き出しここからバスで衣笠駅か横須賀中央駅に出るのであるが、やはり冬だけあって体力的余力があるし、また常に足は鍛えているので慣れてしまったと言う部分もあるかもしれない。ここから衣笠山公園に登って、衣笠駅まで行くルートもあるが、また100メートル位登るのも難儀なので、バス沿いのルートを目指す。衣笠城の目の前の交差点を渡り、左へ進めば、衣笠駅経由横須賀駅行きのバス通りである。
人通りは少ないので、バスがタイミングよく来たのであるが、私を乗客と予想していったらしくしばしバス停にとどまっていたのであるが幸い今回はバスの力を借りずに衣笠駅もしくは衣笠十字路まで歩んでいく。
15分ほどで衣笠中心部へ到着。ここは横須賀線衣笠駅で駅前には昭和レトロな商店街が並んでいてとても興味深い。これほどレトロだが、知名度の低い商店街と言うのも珍しいであろう。ほとんど昭和の映画セットのようだ。寒いので、さらに朝から食事をとっておらず(毎朝のヨーグルトとコーヒーは別だが)牛骨ラーメンなるものを食べる食べる。まぁラーメン自体は悪くは無いのだが、その後レトロ喫茶店でコーヒーを飲むことになるので、そこで一緒に食事をしてあげたらよかったと思った。なぜかタイミングで日曜日に衣笠駅に来ることがほとんどなのだが、今日は土曜日、商店街も開いている店が多い。
そこで見つけたのが横須賀コロッケの店である。値段もコロッケ1個80円から高くてもコロッケは130円である。麻婆豆腐コロッケやクリームコロッケ、コーンビーフコロッケなどもある。普段はあまりコロッケは食べないのだが(弁当のボリュームを増すために安い芋コロッケが付いているが、あれが低品質で好きではない)。ここは注文したらその場であげてくれる店で迷ってあげく買って帰ることにした。ひと口ヒレカツ2つとビーフコロッケ2つ、ポテトサラダ100グラムである。これで700円ちょっとというのが昨今の物価高に比べるとバリュー価格である。
昭和レトロはまだまだ続く、続いて明らかに創業50年は下らないだろう和菓子屋ここで豆大福2つを購入した。和菓子と言うものは嫌いでは無いのだが、売っている店が限られていることうまい店というのが限られていることから、普段は買わないのだが、ジャケ買いならぬ見た目買いで購入した。もちろん現金購入だけである。
さらに昔からある八百屋で安かったみかんを購入した。みかんはもちろんおいしいのだが、最近は昨年より高くなり、1袋680円と言うのが最近の相場だ。ここは480円なので非常に安く感じた。
衣笠駅の時刻表調べると13時48分だったので、それを目指して駅まで進む。なぜそんなことをするかと言うと、横須賀線は逗子を堺に本数が極端に減るからである。そのため時刻表を見ておかないと30分位待たなければいけない。しかし13時48分は成田空港行きであった。次は14時9分である。それまでどうしようかと考えたが、ドトールがあるのでそこへ戻ることにした。しかしドトールの隣の2階に超昭和レトロな喫茶店があるので、それを思い出した。前述したようにいつも来るのが日曜日なので、日曜休日の喫茶店になかなか行けなかったのであるが、久々の稼働日である。店内に入ると相変わらずレトロな佇まいである。ちょうど昼時であったので、店員から今日のオススメはと言われたのだが、20分ほどの時間つぶしにコーヒーを飲むだけだったので、ブレンドコーヒーをお願いしますと言ったが、お冷やおしぼりも運んでもらえるので申し訳ない感じがした。しかもこのサービス400円である。はっきり言ってドトールと同じ値段なのであるから衣笠に来た時はこの店を使いたい。
20分ほどで喫茶店を出て、衣笠駅のコンコースに出ると少し小腹が減ったので、先ほど商店街で買った大福をほおばった。ちょうどいい甘さと豆の歯ごたえが何とも言えず、リピートしてみたいと言うこのレトロな衣笠であった。
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